11.1.09

JCVD

JCVD(邦題その男ヴァンダム)をシネマライズで観て来ました。



新年一発目の映画鑑賞ですがこれが素晴らしい出来!自分は前評判などを見聞きして、自虐ネタ満載のギャグ映画だと思って観に行ったのですが、とんでもない!嫌味無く悲しい内容の映画でした。

冒頭の自作のパロディー的なアクション満載シーンはこの先のギャグ路線を期待し、格好良いながらもどうも笑顔がこぼれてしまうという感じでスタート。その後、イマイチ展開もなく、サスペンスとしても三流な感じが続き失敗かも?とも思わされました。もちろんギャグポイントもいくつかあるのですが、後半に行くにつれて悲しさが増し、普通だったら笑える場所も笑えなくなってくるのです。

悲しさの一番のピークは後半にある、ヴァンダムの独白シーンでしょう。本人が半生を語りつつ涙まで流すシーンもさることながら、

「自分は努力をして成功で来た。一方で一生懸命やっているのに成功出来ない人達を観ると自分は胸を締め付けられるくらい悲しい。」
(意訳)

という台詞に自分は一番グッときました。これが映画用の台詞なのか本人の偽らざる気持ちなのかはどうでもよい。あの流れでこの台詞を出すのは卑怯と思えるくらいの名台詞でした。また、自分もくよくよせずにがんばろうと言う気持ちにも素直になることが出来ました。

「また3人いる子どもの中で誰が一番だなんて決められないんだ。それは奥さんや恋人にしても同じだ」
(意訳)

これも5回の結婚を経験した彼が言うからこそ、ずっしりとした重みを感じる。また、筋肉バカのイメージがヴァンダムにはあると思いますが、そこには素直さや朴訥さも感じたりはしませんか?ただの女たらしなどではない、何故ころころと結婚離婚を繰り返すかの非常に素直な解答、または誠実な意見として捉えることが出来ました。

ラストは本当に小さな小さな幸せを感じることが出来るシーンなので、悲劇とは呼べませんが、これは本当に泣ける映画!

またヴァンダムの演技も非常人秀逸。上映映画館も増えるようなので、是非観て欲しい傑作です。

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