15.1.09
大奥
遅ればせながら昨年末にやっと出版された「大奥」の4巻について。
第一回目のブログでも書いたように、このマンガは去年知ったものでして、そもそもよしながふみ自体もこのマンガを借りた事により知りました。会社の少年ジャンプが大好きというメガネの女の子に借りたのがきっかけでした。同性愛の描写もあることから、気に入るかどうか自信のないまま貸してくれたようでしたが、これが大当たり!!読み終わってすぐに3巻まとめて購入したものです。それからもだいぶ月日は経っているので、まさに待望の4巻なのです。
あらすじは、赤面疱瘡という、若い男にのみ掛かる奇病が大流行し、男が次々と死んでいき、遂には男女比率が1:4にまで落ち込んだと言う江戸時代が舞台。そんな中、貴重な美男子ばかりを大勢集めて作られたのが、「大奥」という設定。コレだけ聴くと、「花ざかりの君たち」的なパラダイスを想像されるかもしれませんが(実際自分も読む前はそうでした)、決してそんなことはなく、「男が少ない」ということを「緊急事態」として描くことで、一風変わった緊張感がこのマンガには漂っていると思われます。
作者はこの時代が元々好きだったのか、描くために調べ上げたのかはわかりませんが、この緊急事態を実にうまく利用しつつ、あまり破綻することなく史実との整合性を取っています。4巻で?と思ったのは2点だけ。家綱が40歳前後で死んでその後に即位したという綱吉が随分若く描かれていること(年齢よりも若いという台詞はあるので作者自身も無理をした?)と、桂昌院の性格があまりにも激変している点でしょうか。ただ、マンガとして面白くするということを考えるとこの選択はありでしょう。ファンとしては、桂昌院を幕府色に染まらない真っ直ぐな男として描き切って欲しかったなーとも思います。
ハイライトは家光の死でしょうか。ここはしっかり泣かせていただきました。絵などは決してうまくないし、非常に淡白に描かれているのですが、このシーンは実にうまい。特に3巻から続く二人の関係を察するにこれを書いているだけでも目頭が熱くなる始末です。新キャラなども登場し、これからも目が離せません。また、1巻で吉宗が登場し、過去を調べるという体で2巻以降が描かれているので、徐々に吉宗の時代へと音を立てて近づいているという設定もワクワク感を煽られますな。
いやー。本当に傑作です。4巻まとめ買いしても3,000円弱です。それ以上の価値が確実にあります。そして、件の赤面疱瘡が何故起きたのかという点までをしっかり描けたとしたら、まさに天才のなせる業としてひれ伏すのみです。どうかグダグダになりませんように・・・
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マンガ
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